CAREERS

 第二次世界大戦の終戦後、農林水産業(第一次産業)から第二次産業へと労働移動が起こり、東京や大阪などの工業地帯を目指し人が集まりました。

 1950年から70年頃までの労働移動は産業構造の変化がもたらした社会現象です。
 その間に東京都の人口は1千万人を超え、世界有数の大都市に成長しました。


 臨床工学技士は1988年から試験が始まりましたが、当初は移行期間として現任者特例の試験でした。その後、養成校1期生が受験するようになり、現在では毎年2千人超の受験者が居ます。

 技士人口が増える中、その多様化も進み、様々な職に就く人が現れるようになりました。その中には臨床工学技士免状を必要としないが、臨床工学技士の職能を活かした仕事をしている人もいます。

 いずれ、臨床工学技士にも労働移動が求められる時期が訪れるかもしれませんが、絶滅しないためにはいかなる変化にも対応できなければなりません。

臨床工学技士数
養成校1期生卒の50代は人数も少ない




医療機関に雇われる

 医療機関で働いてきた臨床工学技士のセカンドキャリアとして、医療機関で雇われるというと少々矛盾がありますが、雇われ方、働き方にも様々あります。


キャリア採用(マネジャー)

 臨床経験が豊富であっても、マネジャーになれる訳ではありません。医師でもMBA(経営学修士)を取得して院長になるための資質を磨く先生も多く居ます。

 『臨床工学技士初採用』で入職した技士は何千と居る現状では、プレイヤーは多いがマネジャー人材が少ない可能性があります。

 院内で出世の順番待ちをするのではなく、マネジメント能力を身に付け、マネジャーとして再就職する道があります。
 大学病院の多くが技士長職を公募で採用しています。

採用担当の方々へ
 貴院の技士長候補者をOJTで育成するための、マネジャー任期付採用をご検討頂けませんか。技士長経験者などを時短勤務でも良いので貴院でご採用いただき、院内の体制づくりなどを担いつつ、次代の技士長を育成します。


キャリア採用(特命)

 飯塚病院や国立循環器病研究センターなどでは、医工連携に専従する臨床工学技士を配置した実績があります。

 研究支援や社会連携などに専従する従業者を配置する場合に、臨床工学技士を指定して候補するケースは稀れですが、職種不問で募集があれば、チャレンジする価値はあると思います。
 特に医療機器と無縁ではない場合は、他のどの職種と比べても臨床工学技士が適任である可能性があります。

採用担当の方々へ
 臨床工学技士は自己の判断で診療することはできない職種であり、一人で実施する診療行為も少ないため、チーム内での協調や協働に慣れ、聴く力がある人材です。工学系人材として創意工夫をする発想力があり、単なる連絡員ではなく、相乗効果を生み出す有機的な役割を果たすことが期待できます。


救援・代行

 産休や育休、有休などの取得が推進される一方で、臨床工学部門は少人数で形成されているがゆえに、1人の欠員が与える影響の大きさが課題となっています。

 休暇申請と並行して一時的な欠員補充ができれば、より休暇を取得しやすくなります。

 非臨床型の働き方を選ぶ臨床工学技士の中には、臨床経験者が多数居り、ある程度の業務は代行することができます。

 人材プールを形成することで、災害時の救援人材を生み出すことができます。




産業界で雇われる

総合職・一般職

 いわゆる正社員として企業に雇われることは、臨床工学技士免状が無くてもできます。
 免状は要りませんが、経験や人脈は切り売りできないので、その人の個性として価値があります。

 研究職や営業職に就く人は少なくないですが、経営企画やユーザーサポートなどの幅広い知識が求められる職を選ぶ人もいます。


顧問・アドバイザー・コーディネーター

 顧問やアドバイザーなどの職は非常勤で働くことが多く、月額固定で相談に乗るタイプと、日給や時給で契約するタイプがあります。

 雇用主は企業や産業支援機関、行政機関など様々です。

 医療機関に所属したまま産業支援機関のアドバイザーを務める技士も居ります。月1~2回の副業であっても、年間50万円以上の収入になることがあります。

 月10日以上の勤務枠が用意される場合もあり、安定収入が期待できます。




社外取締役になる

 社外取締役を置く企業が増える中、その人材不足が課題となりつつあります。

 企業の成長を支える役員の1人になる訳ですから、役員会に出席して議事録に名前が残るだけでは報酬に見合った仕事とは言えません。

 その点において、医療界と産業界での両実務経験がある臨床工学技士は、少なくとも2つの視点から物事を言え、企業の課題解決に資する意見を出せると考えられます。新規事業を進める上での直接的な助言だけでなく、人脈を活かした独自のサポートができます。

 医師や看護師を社外取締役として招き入れている上場企業はいくつもあります。




自ら仕事を創る

 フリーランスやギグワーカーなど呼び方は様々ですが、どこかに属することなく働くスタイルが産業界では広がっています。

 ココナラやビザスクはプラットフォームとして優れており、まずは副業や兼業というスタイルから入る際に便利です。

 株式会社を創業して本格的にビジネスを創出する方法もあります。法人化することで社会的信用が高まり、より大きな仕事を獲得することができるようになります。

 創業支援の制度が多くありますので、お気軽にご相談ください。




雇用する

 多様なキャリアを形成した臨床工学技士を雇用しませんか。

 臨床工学技士免状を取得しているということは、少なくとも3~4年の養成課程を卒業しています。すなわち、3~4年かけて学んだ医療の基礎知識を身に付けています。
 そして、同級生が医療関係者です。

 私たちの周りには、医療機関で臨床を経験したのち、企業で企画や営業などの前線で働いている技士、大学で研究や人材育成に携わる技士、行政機関で安全や開発に関わる技士など、様々な臨床工学技士が居ます。




求人を探す

 人生には王道、邪道、外道、どのような道があるかわかりませんが、新たな道へ踏み出すための情報を共有して参ります。




履歴書

 履歴書の書き方について紹介します。

Now preparation (準備中)




コーチング

 経験豊富なコーチを紹介します。様々な専門的背景を持つメンバーが居ます。

Now preparation (準備中)




展望

 将来は『職業推進委員会』のような組織を形成し、臨床工学技士をベースとしてどのような職業に就く事ができるのか探索したいと思っています。

 また、就く事が難しい職業があればその課題解決に資する検討や環境整備を推進する活動ができればと思っています。




資料

大阪労働局:就職差別につながるおそれのある不適切な質問の例